早く寝たいのに、夜更かしがやめられない。
お腹はすいてないのに、つい食べ過ぎる。
気づけば何時間もスマホを見ている。
要らないのに、買ってしまう。
そのたびに、「私って意思が弱いのかな」って、自分を責めていませんか。
でも、そうじゃないんです。
ひとつでも「あ、これ私だ」と思ったら、少しだけ読み進めてみてください。責める前に、知ってほしいことがあるんです。
やめられなくなるの、たいてい夜とか、ひとりになった時じゃないですか。
昼間は、人に合わせて、言いたいことをのみ込んで、自分のことは後回しにして。そうやって一日を終えたあと、心のどこかが「もう無理」「ちょっとは自分に返してよ」って、別のかたちで出てくる。
夜更かしも、食べ過ぎも、スマホも、買い物も、取られてきた“自分の時間”を、取り返そうとしてるだけなんだと思います。だから、やめようとすると、よけいに苦しい。取り返す手段まで取り上げられる感じがするから。
意思が弱いんじゃなくて、それだけ我慢してきた、っていうことなんです。
子どもの頃からなんですよね。
親の顔色をうかがって、怒らせないように、迷惑をかけないように。自分がどうしたいかより先に、そっちを考えてきた。そうしていると、我慢が「ふつうのこと」になっていきます。自分を後回しにしていることにも、気づかなくなる。
その癖は、大人になっても残ります。昼間は気づかないふりで乗り切って、夜や、ひとりの時間に、抑えてきたものがあふれ出す。「やめられない」の手前には、たいてい「我慢しすぎ」がいるんです。
やめられないのは、だらしないからでも、弱いからでもないです。昼間、それだけ頑張って我慢してきたから。責めなきゃいけないのは行動じゃなくて、気づいてあげてほしいのは「こんなに我慢してたんだ」っていう、そっちのほうです。
だから、根性でやめようとしても、なかなかうまくいかない。やめても、また別のかたちで出てくる。
やめられない行動は“結果”で、ほんとの原因は、その手前の「我慢」だから。そこが減らないまま結果だけ止めようとすると、反動が強くなったり、止められない自分をまた責めたり。かえってしんどくなりがちです。
だから、見るところを変えてみてほしいんです。「どうやってやめよう」じゃなくて、「私、今日は何を我慢してたんだろう」のほうを。
意思の弱さとは限りません。夜更かし・食べ過ぎ・スマホ・衝動買いなどは、日中ずっと我慢してきた心が「もう限界」「少しは自分に返して」と別の形で出しているサインのことがあります。行動だけを責めても、根っこの我慢が減らなければ繰り返しやすいのです。
行動だけを無理にやめても、苦しさが変わらないことが多いです。やめられない行動は“結果”で、手前に「我慢しすぎ」という原因があるため。まずは何を我慢してきたのかに気づくことが回復の入口です。
関係することがあります。親の顔色をうかがい自分を後回しにしてきた人は、大人になっても我慢が溜まりやすく、夜や一人の時間に反動が出やすくなります。この記事は自分を責めないための見方で、医学的な診断ではありません。
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これは、心のしくみを見つめるための読み物です。医学的な診断ではなく、すべての人に当てはまるわけでもありません。依存や心身のつらさが強いときは、我慢せず専門家や医療機関を頼ってくださいね。