迷惑をかけちゃいけない。
ちゃんとしていなきゃ。
嫌われないようにしなきゃ。
ずっと周りを優先して、自分の気持ちは後回しにしてきた。
まわりからは「穏やかだね」「気がきくね」って言われる。
なのに、本当は——素を出すのが、こわい。
ひとつでも「あ、これ私だ」と思ったら、少しだけ読み進めてみてください。
怒られないように。嫌われないように。誰かを困らせないように。認めてもらえるように。
そうやって周りに合わせることが、子どもの頃のあなたにとっては、自分を守るための方法だったんだと思います。
親の機嫌が変わりやすかったり、素の自分を出すと責められたりする家では、子どもは「いい子」でいるしかない。そうすれば、とりあえず安全でいられたから。——それは弱さでも、ぶりっ子でもなくて、その場所を生き延びるために覚えた、必死の工夫だったんです。
あなたが“いい子”をやってきたのは、性格が優等生だからじゃない。素を出したら危なかった場所で、そうやって自分を守るしかなかったから。責めるところなんて、どこにもないんです。
今はもう、素を出したからって、怒られる家にはいない。それでも、体にしみついた反応は、勝手に出てきます。
そうやって周りに合わせ続けていると、いつのまにか「本当の自分」が、どこにいるのか見えなくなる。笑っているのに、なんだか苦しい。——その正体が、これだったりします。
この癖に気づくと、「じゃあ今までの私って、嘘だったの?」と思う人がいます。でも、そうじゃありません。
人を大切にしたかった気持ちも、ちゃんと本物です。ただ、その優しさの中に、「嫌われたくない」「見捨てられたくない」という不安も、少し混ざっていた。それだけなんですよね。
“いい子”をゆるめるのは、冷たい人になることじゃない。相手を大事にするのと同じくらい、自分の「本当はどうしたい?」も、確認していいということです。
医学の病名ではなく、「迷惑をかけちゃいけない」「ちゃんとしなきゃ」と周りを優先しすぎて自分を後回しにする状態を指す言い方です。笑顔で協調的に見える一方、素を出すのが怖いという苦しさを抱えることがあります。
子どもの頃、怒られない・嫌われないように周りへ合わせることが、自分を守る方法だったからです。環境を生き延びるための癖なので、大人になっても自動では外れにくいのです。
関係することがあります。親の機嫌に左右される家や、素を出すと責められた家では、子どもは“いい子”で安全を確保します。この記事は自分を責めないための見方で、医学的な診断ではありません。
関連:偽りの自分(9つの仮面)診断/毒親・生きづらさ診断/コラム一覧
これは、心のしくみを見つめるための読み物です。医学的な診断ではなく、すべての人に当てはまるわけでもありません。つらさが強いときは、我慢せず専門家や医療機関を頼ってくださいね。